葬儀の写真に見る故人の人生

今の葬儀の遺影写真って皆そうなのかはわかりませんが、先日参列した叔父の葬儀では祭壇には額に入った写真はなく棺の後ろ全体が大きなスクリーンになっていて
スクリーンの真ん中に遺影写真が映し出され周りは叔父の住む町の自然の風景が春、夏、秋、冬と四季の移り変わりを時間差で映し出していました。
そして時折、その風景が消えたと思うと、叔父の若い頃からの写真が次々と、映し出されました。
叔母との思い出の写真や沢山の孫達と過ごした幸せそうな叔父のおじいちゃんぶり、趣味で長年楽しんでいた釣りの写真…などなど、
いつも間近で叔父の事を見ていたつもりですがその写真の中で見せている叔父の顔は新鮮なものも沢山ありました。
ずっと変わらないなと思っていた叔父も随分と年を取ったんだなと思いました。
私が幼かった頃にドライブや海に連れて行ってくれたこと、大人になってから遊びに行くと喜んでいろいろな話しをしてくれたり、
釣ってきた自慢の魚を食べさせてくれたことがそのスライド写真で一気に思い出され、グッと込み上げてくるものがありました。
私だけでなく、会場内はすすり泣きの声があちこちで聞こえました。
夏に叔父に会った時に肝臓を壊していた叔父に
「タバコやお酒をやめないと早死にするよ!長生きしないと孫の成長見れなくなるんだよ!」
と説教したのが最後となりました。叔父はスライド写真の中で人生を本当に楽しんでいたなといういい顔をしていました。
少し亡くなるには若かったけど悔いのない一生を送ったんだろうなと思いました。